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ソーシャル物理学:「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学

読書メモ

ソーシャル物理学を読んだ。


ソーシャル物理学:「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学

ソーシャル物理学:「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学




タイトルになっている「ソーシャル物理学(社会物理学)」を調べてみると、1800年代のアドルフ・ケトレーという数学者が確率論を社会研究に応用しようとしたのが始まりらしいが、現在そういう学問が広く一般的に確立している訳ではなさそう。


この本で扱っている分野は計量経済学とか複雑系とかに近く、それでいてかなり現実社会への応用を前提とした研究の話が書かれていて非常に興味深かった。
著者はMITメディアラボの教授として社会物理学を研究しており、ビッグデータ研究の世界的な第一人者で、フォーブス誌が選ぶ「世界で最も有名な7人のデータサイエンティスト」に選ばれている。


現在の社会は、ついにビッグデータ(スマホをハブとしたセンサーデータ、SNSデータ等)を用いて、人間社会を定量的に可視化できるようになってきており、そこから統計的に人間行動を計測分析し、人間社会を予測できるようにし、"改善"するというのが著者のやりたいことである。これを実現するための、人間社会を表現するモデルに、"物理学"が出てくる。
人間社会を表現する側面として、人や組織の間の情報の流れに着目し、これを物理の粒子、エネルギーの流れのアナロジーとして数式を当てはめるようなイメージで物理学を人間社会(人間の組織)の改善に適用しようとしている。

社会物理学とは、情報やアイデアの流れと人々の行動の間にある、確かな数理的関係性を記述する定量的な社会科学である。

このようにアイデアの流れに注目するのが、社会物理学という名前をつけた理由だ。通常の物理学の目標が「エネルギーの流れがどのように運動の変化をもたらすか」を理解することであるように、社会物理学は「アイデアや情報の流れがどのように行動の変化をもたらすか」を考察する。


この人たちの論文をちょっと調べてみようと思う。