人工知能の未来

最近人工知能に関するイベントがあり、そこで教わったことをメモしておきます。

 

■松尾豊×HONDA ~AIで実現する、人とモビリティの新しい関係~

松尾豊さんの講演にて、人工知能の現状と、ディープラーニングによるブレイクスルーの本質と、今後の産業への影響、及び今何をすべきかを教わりました。

結論、参加してかなり良かったです。

松尾豊さんは、↓この本を書いていて、そーえいばこれは読んだことがありました。公演中もどっかで聞いたことあるなぁと思っていたんですよね。帯がイヴの時間の本です。

 

これは、まさにディープラーニングのブレイクスルーが起きて人工知能が騒がれていた当時に、的確に現状と何が起きているかを分かり易く説明してくれていて、人工知能系の入門書として、今何が起きているのかを理解するために最適な本だった記憶があります。

 

講演の前半は、この本の内容を踏襲したようなものでした。

それに加え、講演では、ディープラーニングのブレイクスルーの内容を具体的かつ、本質的に説明いただいていて、非常に分かり易かったです。具体的には、「認識→修練→言語理解」ができるようになり、特に、今まで避けて通ってきた「認識」が出来るようになったことで、さまざまなビジネスインパクトがあるはずという内容でした。

 

環境を認識するというのは、特徴量を機械が自分で抽出が出来るようになったこと。

いちいち人間が何に注目して学習するべきかを教えてあげなくてもよくなったことで、複雑な環境でも機械学習を行えるようになった。

 

修練は、いままでの機械学習の練度があがったこと。

これも複雑な環境を効率よく認識できるようになったことで実現された。

 

言語理解というのは、個人的にはまだまだ形だけの話だと思っているところではありますが、これもディープラーニングにより言語から画像を生成し、画像から言語を生成することができるようになったことで、人間が言語機能を使う際に頭の中で思い描いている情景を再現することで、人間とおなじようなことが出来る(言語→画像→言語)ようになり、翻訳や要約ができるようになるはずという話。

確かにそうなのですが、もちろんこの場合も本当の意味で言語を理解しているわけではなく、そのためには「意識」が必要になるはず、というのが、講演を聞いていて考えていたことです。それがなければ、抽象的な単語を理解することは出来ないし、完全に言語を理解出来るようにはならないはず。これを実現するためには、次のブレイクスルーが必要となり、これには量子コンピュータが必要になってくるはず、と勝手に妄想しております。ここら辺の話はペンローズも同じ考えを持っていたと思います。

 

 

で、具体的な話に戻ると、今後取り組むべきなのは、仕事の自動化であり、これまで機械に「認識」させることを避けて通ってきたばかりに、実現できていなかった部分にビジネスチャンスがあり、それを見つけていち早く取り組みましょうと言う話でした。

まさに、この通りで、いろんなライブラリが世の中に出てきていて、自分で実装もでき、3Dプリンタなんかも存在している世の中で、実際思いつきと、実際に早くやってみること、これだけあれば、十分世の中にインパクトのあるビジネスが成り立つ気がします。

 

 

自分も、足下は今の業務に紐付けて、いろいろ何が出来るか考えていきたいです。